#0123やってくれたね ハッシュタグ投稿写真 解説&あそびの処方箋(2)

プレイタンクのインスタグラム( https://www.instagram.com/npo.playtank/ )で進行しているハッシュタグ企画との連動企画、第2回目です!

「#0123やってくれたね」のハッシュタグをつけて投稿をいただいたお子さんの写真から、
≪注目すべき体の使い方と、ほかにもこんな遊び!の一例≫
を、理学療法士の中原規予さんに解説していただきます。

今回の1枚はこちら。

(ママのコメント)
布団をリビングに全力で運んできて、テーブルに全力で持ち上げる息子。で、寝るっていう・・・落ちると危ないよって言ったら
「おふとんふわふわだから痛くない。だからだいじょうぶ。」「見ないで。」と言われました。いや、見るけど!(笑)

中原
「ベッドに似たものを見つけたから、ここをベッドにしてみようと思ったんだね。日常の中で使う道具を自分で見立てて遊ぶのも大事な遊びの一つ。やって欲しくないな、危ないなと思ったら、何故それを大人は危ないと思うのか話してみてね。」

スタッフ
「よいしょよいしょ!って、子どもはみんな好きですよね。母の本音としては、ちょっとそれは引っ張り出さないで〜!って思っちゃいそうです。ましてリビングテーブル…置いてある大事なものがなぎ倒される様子が目に浮かびます(笑)」

中原
「背伸びして持ちにくい布団を運ぶって大変。遊びも大掛かりになると大人は、やめて!!と思っちゃうけど、こんな風に重いものを運んでも苦にならないのは、目的を持って行動すると達成感があって楽しいからなんだよね。
大きなものを運ぶ時、踏ん張る力が自然と身につきます。大きなものを抱える事はバランスを取ることに繋がります。少し難しいかな?と思ってもまずはやってみようとしている気持ちを尊重して見守ってみて下さい。」

スタッフ
「バランスが大事なのは何となく分かるんですが…中原さん、そもそもバランスって?何かを運ぶ時、私たちの体は何をしているのですか?」

中原
「大きなものを持った場合、重心は自分+荷物の真ん中になります。そうすると、何も持たないでいる時と違うバランスの取り方になり、身体の使い方を無意識で変えなければならないんです。そんな身体の使い方の工夫が出来ると、転びにくい体になります。」

スタッフ
「へえ!すごい!そんな難しいことを無意識に判断して、体の使い方の微調整を学習するなんて…!誰に教わったわけでもないのに。
もし他の遊びに誘うなら、どんな動きを取り入れたらバランスを養うことに繋がりますか?」

中原
「これをそのままお手伝いにすれば良いのです!ちょっとそれは…となるのは遊びの中だから。これがお手伝いなら逆に助かる!って事もありますよね。同じ動きを許してもらえたら、子どもとしてはやりたい事が出来た!という気持ちになりますね。布団はちょっと…であれば、段ボールなど軽いけど大きなものは運ぶ時にバランスを培います。使っていないマットや座布団など遊びに使っていい“生活玩具”を探して渡してあげるのも一つです。」

スタッフ
「なるほど。段ボールのゴミ出しなら、一緒にやってもらえそうですね。大人にも子どもにも何かと嬉しいお手伝い精神、大切にしたいです。ところで中原さん、“生活玩具”は初めて聞く言葉ですが。」

中原
「私が作った造語ですが、一般的なおもちゃではなく、生活内にあって遊びに使えるものを、そう呼んでいます。」

スタッフ
「生活玩具は、“実際大人が使っているもの”というところがポイントですね?危なくなくて、大人が『これは触っても許せる』と思うものなら全部、ですか?」

中原
「実際に大人が生活内で手にしているもの。だけど、『危ないものも含めて』なんですよ。危ないものは、安全な使い方を教え、なぜ危ないかを説明していきます。」

スタッフ
「あとは大人の気持ち次第、ですね。家の中でどうしても触って欲しくないものは、見せない工夫かなあ。危ないものも、安全な使い方を教えていけば良いんですね。

逆に!家の外ならだいぶ自由度が増しそうです。広ければ大事なものをひっくり返さないし。
そういえば外遊びでは、秘密基地作りに巨大な段ボールや石をせっせと運んでいたような…。虫あみ、スコップのような、長いものを運びたい子も多いですよね。
あれが体の発達につながっていると思うと、これからは大きいものを運んでいる姿を見たら、しめしめ、重心の調整をしているな(笑)って思えるかもしれません。
中原さん、ありがとうございました!」

大人から見たらぎょっとするような子どもの行動も、実はすごい学習をしていたのですね。
彼らの遊びゴコロと大人の気持ち、いい関係が築けるといいなあ。

このコーナーでは、このようにお子さんのびっくり行動の写真を募集しています。家の中で目を離したすきにやらかしたあれこれ、ぜひInstagramに、「#0123やってくれたね」を付けて、教えてください!
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お話を伺った専門家:中原規予さん

社会人経験を経て理学療法士に。総合病院に勤務していたが、
出産を機に非常勤となる。発達センターや訪問リハビリテーションなど
療育施設に勤務する。その傍ら、子ども家庭支援センターや子育て支援
施設で子どもの成長発達に関する親子講座を開催している。

所属:日本理学療法士協会・行動発達研究会