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メンバーインタビュー(森田)

  • 氏名
    もーりー 森田 敦也(もりた あつや)
  • 職種
    プレーリーダー
  • 主な担当事業
    練馬区立こどもの森
  • 入社年:
    2019年
  • 経歴:
    一般企業2年
       PLAYTANK入社後
       『練馬区立こどもの森』プレーリーダー5年め
目次

Q1 プレーリーダー5年めに思う、プレーリーダーの仕事って?

転職してきた頃は、プレーリーダーの仕事は、子どもの「やりたい!」ことをサポートする、子どもが成長する遊びの仕掛けを考えてやっていくということだと思っていました。なので、例えば遊び体験が少なくて遊びだせない子がいたら、まずは自分が泥水に飛び込んで子どもたちの挑戦心に火をつけてみたり、子どもが興味をもちそうな遊び環境を設定したりなど、意識は子どもだけに向かっていて、日々子どもたちとガッチリ関わっていました。でも、3年めくらいからかな。2年生が5年生に、4年生が中学生になって、みんな惚れ惚れするほど成長しているんだけど、それって『こどもの森』でその子たちが関わってきた、いろんな大人の人たちからの影響も大きいなーと思うようになりました。

冒険遊び場で子どもが遊んで育つためには、そこにどんな遊び環境があるのか?は大事。プレーリーダーの関わり方も大事。保護者の理解も大事。そして、遊びながらいろんな価値観の大人と一緒に何かをやってみることも、すごく大事だと思います。その子が大人になった時に役に立つ?活きる?生きる力って、そういう人との関りの中から身についていくことが大きいなーと、子どもたちの成長を感じながら実感してきました。だから今は、子どもと直接関わることはもちろん、その子の周りにいる大人だったり、公園の環境だったり、その公園をとりまく地域だったり、地域に住んでいる大人たちへのアプローチすることにも意識を向けて仕事をしています。

Q2 今、力を入れていることは?

いろいろあるけれど、まずは、『こどもの森』に遊びに来ている保護者や地域の人の、「好き」をみつけて、子どもと一緒に遊べるように仕掛けていることです。

例えば、釘さし、ベーゴマなど、技を磨いて競い合う遊びは、子どもと大人が対等に遊べます。我が子は釘さしに興味はないけれど、自分は好きなんだよねーという人が、他の子どもたちとの勝負を楽しんでいたり、時にはライバルになって本気の勝負をしていたり。
ものづくりが好きな人には、自然素材でクラフト工作が自由にできるテーブルや道具類の棚を常設していました。木片を丹念に磨き上げて素敵な作品をつくる大人の周りには、そういうことが好きな子どもたちが集まるし、マネして作りだす子もいます。
虫好きや生き物好きな大人は、もうプレーリーダーなんて足元にも及ばない知見をたくさん持っているので、虫や生き物を飼うコーナーの環境設定は、そういう大人の方々の力とマニアの子どもたちの意見でつくっていってます。冬は冬眠もさせるの。(笑)

このように、来園者の子どもと大人・プレーリーダー、みんなで『こどもの森』をもっと良い(楽しい)公園にできるように、なんでも「みんなでつくる」ことに力を入れてやってきています。
椅子やテーブルも、みんなでつくります。ここにこんな草花を植えようということも来園者の声から始まるし、今はタイヤを土に埋めたりつないだりしてアスレチック的に遊べる「タイヤ遊びエリア」を、何日もかけてみんなでつくっています(スコップで穴を掘り、タイヤを埋めて、グラグラしないように土を固めることを、来園者の子どもと大人があーだこーだ言いながらやっていく)。

あと力をいれているのは、「地域先生企画」です。これは、保護者や地域の方の「得意」をみつけて、子どもたちにその技を伝授してもらえるようにする企画。例えば、ベーゴマ、草笛、木工作は地域先生企画をしたらその遊びにハマる子が増える。季節的に、次は草木染めの地域先生企画かな。

七夕やお月見など日本の伝統行事のイベントを開催して、まだ『こどもの森』に来たことがない地域のシニア世代の方に遊びに来てもらうこと。「こどもの森からのお知らせ」というイベント開催について掲載したチラシを、町会の掲示の貼らせてもらったり、『こどもの森』から徒歩5分圏内の全お宅にポスティングしてみたりもしたことがあります。

Q3 これから、どんなことに取り組んでいきたい?

地域の中にある一つの施設の『こどもの森』が、地域にどう関わっていけるか?を考えてやってみたいです。こういうことは、プレーリーダーではなくて「コーディネーター」という職種の仕事なのだろうけれど、冒険遊び場のコーディネートはプレーリーダー経験者だからこそできると思っているので、自分は二足の草鞋で、地域と『こどもの森』をつなぐコーディネートの仕事にも力をいれていきたいと思っています。

大人が、子どもが遊ぶ大切さを理解してくれて、地域の子どもが地域の大人たちの温かなまなざしに見守られながら育つ「地域」の核?ハブ?拠点?に、『こどもの森』がなれたらいいな、と思います。そのためには、地域の大人と子どもたちが、ちょっとしたことでもいいから、関りが生まれるつなぎ役をしていくのが、コーディネートなのかな。
例えば、遊びに使いたい木材や布やタイヤは、できるだけ地域から頂けるようにしているし、七夕イベントで笹飾りに使う竹は、子どもたちと竹林に入って切り出して運んで来たりもしている。こんな風に地域のみなさんに「お世話になる」ことも、関わりの一つ。


また、今までは、自分が『こどもの森』に居て、地域の人に「来てもらう」ことを考えていたけれど、これからは『こどもの森』の外にも出て行って、地域に住んでいる人たち、例えば町内に『こどもの森』のことをもっと知ってもらえるように動いていきたいと思っています。
人と人の「関わり」って、今日、明日でできるものじゃない。例えば、毎月1回でも定期的に顔を合わす機会があって、だんだんとお互いのことがわかっていくものだから、時間をかけて、何年もかけて、話せる関係性の人を地域に増やしていこうと思います。
何かを一緒に企画してやれたら楽しいなー。

あと、5年後に『こどもの森』の敷地が拡張して、リニューアル(?)の第一弾もあるので、それに向けて練馬区の担当部署との関係づくりも丁寧にやっていこうと思っています。

『こどもの森』のような常設の冒険遊び場施設の管理業務には、とにかく自治体とのやり取りが多いけど、必要なことはメールでホウレンソウしながら、できるだけ電話や現場で話す機会を増やすことを心がけています。例えば、最近こんな子がよくきていて…保護者の方からこんな声があって…土山が削れてきて土の補充って…?など、直接話すと、臨場感をもって事業のことを理解してもらえると思って。自治体の職員の方は異動もある。だから、自治体の担当の方が変わった際にも、『こどもの森』事業のことをより早く的確に理解してもらえるようにするのは、現場の役割だと思っています。自治体の方も、冒険遊び場で子どもが遊んで育つ!こと理解して一緒『こどもの森』をつくる仲間。お互いに頼りにし合える関係になりたいです。

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