- 氏名:
寺元 章恵(てらもと あきえ) - 職種:
プレーリーダー - 主な担当事業:
光が丘プレーパーク - 入社年:
2016年
Q1 PLAYTANKで働き始めた経緯は?
私は27歳の時にPLAYTANKに転職してきました。前職は学童指導員です。 70人から90人と児童数の多い学童を2か所経験し、20代半ばで施設長として子ども達、その保護者の方たちと日々を過ごしていました。そうして1年間を回せる自信がついてきた頃、ふと保育の「質」に目を向けると……子どもたちに上手くいく方法ばかりを伝えている自分の言葉遣いや立ち振る舞いに気づきました。
私は体育大学の学生だった頃、子どもの主体性を尊重するサッカーのコーチング手法に魅せられて、子どもがトライ&エラーを繰り返す中で自ら気づくこと、楽しくあそびながら育つことを大切にしたいという思いを抱いて就職活動をして学童指導員になりました。しかし、児童数の多い学童保育の現場で安全に滞りなく日課を回すスキルを身に付けているうちに、大切にしたいことの本質がいつの間にか消えていたと……その時感じたのです。
そこでまずは、自分の身体に沁みついている子どもに対する言葉遣いや行動をリセットするために、学童保育以外で子どもの遊びや育ちに関わる職種について調べ始めました。また、子どもの生活の場が施設の中だけなことにも違和感があったので、もっと地域とつながることができたらいいのにという、漠然とした思いもありました。そして、プレーリーダーという仕事があること、冒険遊び場(プレーパーク)という場所があることを知りました。PLAYTANKに転職しようと決めた理由は、子どもが遊ぶことを切磋琢磨できる仲間がいたからです。人との出会いは、人生の選択をする際のキーです。
プレーリーダーになって7年、今では、子どもたちの育ちと地域との関りをあそびを軸に考えられるこの仕事が、私にぴったり!だと思っています。楽しいですよ。
Q2 今の仕事で、やりがいを感じていることは?
子どもも大人も“より自由になっている”、そんな瞬間が多発している場になっている時に、やりがいを感じています。
でも、はじめて遊びに来た人に「ご自由にどうぞ!」と言っても困っちゃうので、みんなが自由になるためにいろんな仕掛けをしています。例えば、自分からは遊び出せない子の側に居て楽器を奏でているとか、自信なさそうに何かをしている子に「いいね!」と声をかけるとか、上手く説明できない子の思いや考えを言葉にするとか、あーだこーだと仲間のように意見を言い合い一緒に考えるとか、大人の人が自由に動きやすいように、あちこちにアナウンスボードを掲示するとか。そんなこんな、いろんなアプローチをしているうちに聞こえてくるのが…「いいこと思いついた!」という声。この声は、その人が自分の思いや考えを自由にめぐらしていると出てくる。そして不思議なのは、誰かが「いいこと思いついた!」と言い出すと、また他の誰かも「あ、俺も思いついた!」となる(笑)。自由って連鎖する?自由な雰囲気の中で自由は生まれる?私はこういう状況を “より自由になっている” と呼んでいて、そんな瞬間がはじまると…「やった!」と心の中でニヤニヤしています。(笑)
Q3 これから、どんなことに取り組んでいきたい?
「ココがあったから!!~~~~だよ」と笑顔で言う人がたくさんいる、地域の子どもたちや大人たちと一緒につくっていくプレーパークが ”続く“ ために必要なことに取り組みたいと思っています。プレーパークは、PLAYTANKが運営する他の委託事業と違う市民活動なので(自治体からは運営資金の一部に補助金を受けていますが)、運営資金を集めたり、活動の良さを広報したり、一緒につくる地域の大人たちの人数が増えるように動いたりなど、やるべきことはたくさん。大変?です、きっと。でも、いろんな人の想いや力が集まってくることに…めちゃワクワクしています。
Q4 PLAYTANKのここが自慢
「主体的」にこだわって、みんなでとことん追求していることが自慢です。子どもが遊ぶ場は、常に目まぐるしく状況が変わるので、その時の状況を関わっている人たちの思いも含めて把握していないと、子どもの(大人も?!)「主体的」な行動のサポートはできません。PLAYTANKでは、現場を閉めた後に行う「振り返り」を大切にしています。「振り返り」の目的は、今日の現場の状況をより的確に状況を把握できるようになることですが、繰り返しているうちに、自分自身の行動の癖や価値観にも気づけます。例えば、「〇〇のような場面になると不安でドキドキするから、つい一言余計な言葉をかけるなー」等、自分の癖のような行動にに気づき、どうして〇〇の場面を不安に感じるんだろう?と、自分の無意識の価値観にも気づきます。「振り返り」のお陰で、自分自身への理解が深まるなー成長しているなーと思います。そして、そんな自分の成長が、人が「主体的」に行動できる場づくりに役立っている実感があります。
Q5 同僚からの私の紹介メッセージ
子どもだけでなく、保護者も、ウキウキわくわくと身体が動いちゃう魔法を使える人!(笑)決して余計なお世話はせず、その人がその人の力で楽しめたり、「よっしゃー!」「やったー!」と達成感味わえたりするような、粋な魔法を自由自在にあやつり、素敵な現場を作っているなぁと尊敬しています。
私の頭が凝り固まってきたと感じたら、あきちゃに会って頭のストレッチするんです(^^♪ あ、あきちゃって身体ほぐす魔法も使えるよ!!
堀之内 澪那より
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