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メンバーインタビュー(中野)

  • 氏名
    中野 沙優美(なかの さゆみ)
  • 職種
    プレーリーダー
  • 主な担当事業
    練馬区立こどもの森
  • 入社年:
    2019年
  • 経歴:
    新卒から児童発達支援2年、PLAYTANK入社後『学童保育あそびーむ』プレーリーダー3年、『練馬区立こどもの森』プレーリーダー2年め
目次

Q1 プレーリーダーになろうと思った理由

新卒から2年弱働いていたのは、児童の発達支援施設でした。発達支援の目的は、子どもの成長をサポートすること、できることを増やしていくことでしたが、「この子成長したなー」という子は、その子が楽しいことややりたいこと、つまり、遊ぶことで子どもは変わる、成長すると実感していました。そして、遊んで育った力が生活面での成長も促しいくことを目の当たりにしていました。
『こどもの森』(以後『こど森』)には、発達支援施設の子どもたちを連れて遊びに来たことがあって、子どもたちは大喜び。楽しくて、都会の住宅街の中にこんな場所があるなんて!と好印象でした。働いていた施設の都合で急に閉鎖することになり、転職先を探す際に『こど森』で働きたい!と思いました。

Q2 今の仕事で、やりがいを感じていることは?

PLYTANKに入ってからの3年間は、『こど森』のプレーリーダーではなく、『こど森』で毎日遊んでいる『学童保育あそび―む』の学童指導員職としてのプレーリーダーでした。前職で子どもたちと関わっていたので、自分は子どもへの関わりはある程度できている気でいたんだけれど…私が働いていた児童発達支援のスタッフとPLAYTANKのプレーリーダーでは、子どもへの関わり方の「スタンス」や「子どもを見る視点」が違いました。だから、転職してすぐ、壁にぶつかりましたよ。(笑) 

もちろん前職でも、私は子ども気持ちを大切にしていました。でも実際には、子どもの本当の気持ち、その行動の裏にある思いや意図を汲めていないことはあったのだろうと思います。それに気付けたのは、PLAYTANKでは毎日、子どもが帰った後に「振り返り」をするからです。例えば、子ども同士のトラブルの場面で、私が考えるトラブルの理由と先輩が考える理由が違うとか…解決しようと間に入った私の対応が、子ども同士の主体的な対話を遮断する大人からの指示になっていたのでは?と言われてハッとするとか…。

1年目、私のスタンスや子どもを見る視点の足りないこと、ズレていることを、まずは認識することからのスタートでした。違うんだ、できないんだと自覚することは…結構キツイですね。気持ちが萎えることもありましたよ。
2年目になると、大切にしたいスタンスや子どもの言動や様子から、その子の思いやキャパなどを汲み取る「視点」が身に付いてきたので、迷いながらも関わり方を選択して、子ども側に立てるようになったかなー。
3年目になると、知識と経験がつながってきたようで、瞬時の判断がしやすくすなりました。「振り返り」では、あの時自分がなぜ困ったのか?子どもが何を望んでいたのか?などを整理して話せるようになり、「振り返り」の大切さを実感できるようにもなりました。

今働いている『こど森』は冒険遊び場なので、不特定多数の子どもが自由に来て自由に帰ります。よく来る子なら、会った瞬間にいつもと違って元気がないなーとか、いつもより早口でテンション高いなーなどのアセスメントはだいたいできます。
初めての来た子には、一緒に遊びながらこんな力があるなーとか、どんなことが苦手かなーということをキャッチしようと頑張るんですが、それをキャッチすることも、段々とうまくなっている気がしています。

それは、学童保育でプレーリーダーをしてきた3年間で、20数名の子どもたちと深く関わることを通して、子どもの主体的な育ちに関わる際の大人のスタンス、学童期の子どもの発達のキホン、そして、子どもを的確にアセスメントするための様々な視点など「子ども理解」のポイントを培ってこられたからだと思うと、本当に貴重な経験が出来た、ありがたい3年間だったなーと改めて感じます。

今年でPLAYTANK5年目。学童で1年生だった子が、学童を卒所して5年生になっても『こど森』に遊びにくるので、もう5年間の付き合い。「あの頃さー☆★だったよねー」なんて思い出話ができることも楽しいです。だからかな、自分で変わったなーと思うことは、子どもを「信じる」ようなったこと。前は、危ないかなー?上手くいくかな?心が折れる体験は大事だけれど受け止められるかな?と心配ばかりして、口をだすことも多かったけど、今は「大丈夫、この子は自分でどうにかする」と思える。子どもっていつでも、今自分にできることを精一杯やるから。

Q3 プレーリーダーの仕事に興味がある人へのメッセージ

子ども関係の仕事をしている人の中には、子どもと関わる楽しさとかすばらしさとかが分からなくなっている人が…少なくないのかなーと思います。子どもに関わる仕事を選んだ時に抱いていたポジティブな想いが、日々の大変さや、どうしらいいのか分からない!困り感に押しつぶされて…やり甲斐を感じられなくなっているという声を聴くことがあります。

プレーリーダーの仕事だって大変だし、難しいし、キツイことはたくさんあります。体力もね(笑)でも私は今、それを上回るやり甲斐を感じています。仕事が面白い。子どもたちと一緒に笑って、張り合って、考えて、悔しがって…過ごす毎日が、子どもたちが成長していく傍らにいることが、本当に楽しいし嬉しいです。

私が今こんな風に思うのは、専門職のスキルアップは一朝一夕にできることじゃない、子どもに真摯に向き合い、考えてやってみる…この繰り返しを続けることが大事だという文化が、PLAYTANKにあるからだと思います。

子どもに関わる専門職って、「これで完璧!」なんてことは、ベテランになってもないのかも。今この瞬間は、もう二度とこない。毎日同じ場所で、毎日同じことをしているように見えるけれど、毎日、いや、その瞬間々で違うことが起きている。でも、だからこそ、一期一会の唯一無二の価値が、ココにはあるんだと思います。

Q4 夢は?

大学の授業や部活動で、自然や動物と子どもが触れ合うことの大切さを実感していて、いつか、子どもが自然や動物と触れ合いながら成長することをサポートできたらいいなーと思っていただけれど、今、実際に、農家の屋敷森という、人の暮らしの身近にある自然環境がそのまま冒険遊び場になった『こどもの森』で働きながら、改めて、子どもが自然の中で遊びながら育つ楽しさや素晴らしさを確信しています。

だから、もっと多くの大人に、自然の中で遊ぶことは、いいよね!って、大切だよね!って思ってほしい!『こど森』で遊ぶ子どもたちが、もっと身近な自然を楽しみながら育ってほしい!というのが、私の夢。

『こど森』は、これから何年もかけて拡張して、今よりも自然と触れ合うエリアが増える予定です。
私が今担当している、子どもたちが誰でも自由に畑作業ができる『こども農園』もぐんと広くなるし、ゆくゆくは小動物や家畜も飼うかも?!とても楽しみなんだけれど…一人ではやりきれない?!という嬉しい不安もあります。
「子ども×自然」に興味がある方!ぜひ一緒にやりませんか?仲間が欲しいです。

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