子どもでも大人でもない、学生のあなたへ
“おとなは、だれも、はじめは子どもだった。しかし、そのことを忘れずにいるおとなは、いくらもいない”
『星の王子さま』アントワーヌ・ド・サン=テグジュペリ(著)、河野万里子(訳)、新潮社
子どもの遊びは、本気と本音と本能の世界。
子どもの遊びは、子どもが成長するために必要不可欠な、保障されるべき権利
子どもの遊びには、生きる喜びと楽しさとスリルの…すべてがある
しかし大人はいつのまにか、
子どもにとって遊ぶことがどれほど大切かを忘れてています。
大人でもない、子どもでない、「学生」の今だからこそ、
子どもの遊びの世界を、いまいちど感じて欲しい。
それを忘れない大人が、これからの日本の社会に必要だから。
先生という職業、市民活動や自治体事業に興味がある学生が集い、共に「知る・考える」「感じる」1.5日間。ボランティア体験ができる講座です。
コロナによる行動制限で、リアルに人と出会う機会が少ない学生生活を送ってきた方に、ぜひ参加してほしい!
リアルに出会い・語る、ボランティア体験ができる講座です。
プレーパーク・冒険遊び場について
子どもが遊ぶ!自由な場所(空間)と、自由な時間と、遊び仲間の大切さを実感した大人たちが、
1970年に市民活動として始まり、現在は日本各地、約450ケ所で展開されています。
→日本冒険遊び場づくり協会ホームページ参照 https://bouken-asobiba.org/
昨今プレーパーク・冒険遊び場は、新設が話題となっている子ども家庭庁が「こどもの居場所」として注目していて、
子どもが健やかに育つ成育環境の保障、地域で子どもの育ちを見守る拠点として、事業化する自治体も増えています。
本講座の特長
プレーパーク・冒険遊び場を「知る・考える」、ワークショップ形式の「講義」半日と、
プレーパーク・冒険遊び場を「感じる」、子どもと遊ぶ「現場ボランティア体験」1日の両方にご参加いただきます。
講義は、PLAYTANKで働く現役プレーリーダーと代表理事の中川が担当します。
子どもにとって遊びとはなにか?市民活動×自治体事業のプレーパーク・冒険遊び場が子どもの生活圏にある意義、子どもの主体性を尊重する遊びへの関わり方のポイント等を、ワークショップ形式でお伝えします。
現場ボランティア体験は、8月~9月初旬の夏休み期間、ご都合のよい1日を選んでください。
学生が子どもと関わるボランティアやアルバイトをする機会で多いのは、家庭教師のように勉強を教える場面や、スポーツクラブ・学童保育などのアルバイトで、何かを指導する立場でしょうか。子どもは、教えてもらっている・指導されている時と、自由に遊んでいる時とでは、見せる顔が違います。遊びを通して子どもと関わると、子どもの本気、本音、本能に近づきます。
現場体験ボランティアは、子どもと思いっきりあそぶ!ただそれだけ
子どもと思いっきりあそぶ!!ただそれだけ…だからこそ、感じることがある。
楽しい時を共に過ごす子どもたちと、どうぞ「遊び仲間」になってください。
●子どもや社会に対する見え方が変わる!?「振り返り」
プレーリーダーと一緒に、今日の子どもたちの様子や、自分の子どもとの関わり方について考える、「振り返り」をします。
他の人の感じたことや考えたことを聞くと、自分にはなかった視点や考え方に触れる事ができます。
特に、プレーリーダーの子どもへの真剣で温かい眼差しや、プレーパーク・冒険遊び場に集う保護者や地域の様々な世代や属性の方々との関わり方のスタンスは、将来「先生」になりたい人、市民活動や自治体事業に興味がある人、みなさんに感じて欲しいスタンスです。
参加対象者
まだ社会人として働いていない「学生」さんでしたら、どなたでもご参加いただけます。
ボランティア会場は泥遊び、虫捕り、木登り、秘密基地づくり、坂滑り等、自然の中で自由に遊ぶ『冒険遊び場・プレーパーク』です。
汚れてもいい、水に濡れてもOKな服装で(着替えは2着!)ご参加ください。
子どもに関わる仕事(教師・保育士・学童・児童館指導員・プレーリーダー等)を志している方、自分に子どもの関わる仕事をする適性があるか?を試してみたいという方にもおすすめです。
また、市民活動(ボランティア活動)や自治体事業に興味があり、子どもの健全な成育環境や子どもが暮らす「まち」の在り方について、教育や学びの本質について、実践を通して考えたいという方も歓迎です。卒論や論文等のフィールド調査協力もできます。ご相談ください。
本講座は、「講義」+「現場ボランティア体験」のセット講座なので、両日のお申込みができる方がご受講ください。
(どちらか一方のみの参加はできません)
▶お問い合わせ
電 話: 090-9200-6067(担当:中川)
メール: playtank.moshikomi@gmail.com(担当:金)
講座概要と参加お申込み
【講 義】
●会場:URコミュニティスペース(「都営光が丘駅」徒歩5分、「営団成増駅」バス8分徒歩2分)
小竹プレパひろば(有楽町・副都心・西武池袋線「小竹向原駅」徒歩5分)
練馬区内公共施設(西武池袋・有楽町線「練馬駅」徒歩2分、または有楽町線「氷川台」徒歩5分)
どちらの会場になるかは、お申込みいただいた方にメールでご連絡いたします。
●日程:以下の2日間、すべて同じ内容の講義です。お一人1回ご受講ください。
・7/29(土) ・8/7 (月)
●時間:10:00~14:30(昼休憩30分)
【現場ボランティア体験】
●会場:公立の冒険遊び場『練馬区立こどもの森』 https://nerima-kodomonomori.com/
●日程:講座開催日の終了後、体験日の予約をしていただきます。
・8月1日(火曜日)~9月2日(土)の火、水、木、金、土曜日
●時間: 9:30~18:00 (昼休憩60分)
※「現場体験ボランティア」を2回体験したい方へ
本講座では、お一人2回まで、現場ボランティア体験ができます。
2回目の体験会場は、上記の『練馬区立こどもの森』プラス、市民活動として20年続いている『光が丘プレーパーク』も選べます。
https://playtank.tokyo/playfield/hikarigaoka-playpark
光が丘プレーパークのボランティア受け入れ日程は以下の3日間です。
・8月6日(日)、27日(日)、9月3日(日)
▶お問い合わせ
電 話: 090-9200-6067(担当:中川)
メール: playtank.moshikomi@gmail.com(担当:金)
継続的なボランティア・アルバイトを希望される方へ
体験ボランティア終了後、まずはプレーリーダーにご相談ください。
おって、事務局より応募書類等のご案内をさしあげます。
※件名には、「学生ボランティア・アルバイト応募について」と記載してください。
▶送付先メールアドレス:playtank.moshikomi@gmail.com(担当:金)
What’s プレーパーク・冒険遊び場?!
冒険遊び場/プレーパークは、1940年代のデンマークが発祥です。乳幼児から小学生、中高生、また保護者や地域在住の人たちなど、誰でも無料で利用できる、屋外型の活動や施設で、大人の決めたプログラムはありません。子どもたちは、バケツ、ロープ、スコップなどの道具類や、木、坂、水、落ち葉、木ノ実、火、風などの自然素材を使って、穴掘り・木登り・たき火、秘密基地づくりと、自由な使い方で遊んでいます。以下の動画のような遊びが子どもの発想で繰り広げられています!
冒険遊び場で働くスタッフは『プレーリーダー』と呼ばれています。
子どもが遊ぶ!環境を整えることが仕事の専門職です。プレーリーダーは「プレイワーク」という専門スキルを学び、地域の人と人をつなぎながら、子どもが主体的にあそび・育つサポートをしています。冒険遊び場のボランティアは、プレーリーダーと一緒に子どもと遊んだり、場づくりをします。PLAYTANKで働くプレーリーダーの声は、コチラをご覧ください。 >> 一緒に働く仲間たちへインタビュー
講座終了後、継続的なボランティア・アルバイトをしていた元学生の体験談
ニックネーム:ふじもん 2018年アルバイト卒業
大学に入りたてのころ、教職の授業も受けはじめ、教育分野に漠然と興味を持っていました。何か子どもと関わる機会はないか!?と探していた時に、このボランティアを見つけ、子ども達のキラキラした笑顔の写真を見て、おもしろそう!!と思って参加しました。この活動の参加前、正直子どものことはよくわからず、学校にいて、大人の下で教育を受けている。そんなイメージでした…笑
2年間、現場で子どもと関わって、プレーリーダーの方々と振り返りをして行く中で、子どもの見え方は変わってきました。以前は遊びの中で子どもが何かできないでいると、簡単に手を貸したり、ケンカの時にも大人として何かしなきゃ!と思っていました。毎回の現場でヒヤヒヤしながら、子どもと関わっていた記憶があります…(:_;)でも、子どもは遊びの中で何かできなくても、自分で次のアイディアを思いついて、あれやこれやと試しては、形を変えて遊び続けていました。子ども同士のケンカも、その時はケンカしていても、後になったらいつの間にか仲良く遊んでいるし…笑、子どもって案外自分たちで問題解決をするし、思うようにいかなくて、何度も何度も失敗を繰り返しても、そこから色々学んでいるんだな~と。もちろん、その子1人1人に合わせて、大人として手を貸すことも必要ではありますが、もっと子どもの力を信じてもいいんだと思えるようになりました。
今は、その子の持つ力を信頼したうえで、子どもの持っているたくさんの「やりたい!」という気持ちを、その子自身の手で実現できるように、陰からサポートできる人になりたいと思っています!
ニックネーム:きいち 2019年アルバイト卒業
ボランティアを始める前の研修で教わった”遊びのツボ=子どもの楽しいと感じているポイント”を意識してみようと思って、現場に入ってみました。なんでこの子がこの遊びでこんなに笑っているのか?まで、一緒に遊びながら初めてそこまでちゃんと見てみることをしました。そしたら、今までただのハンモック遊びだと思っていたものが、その遊びの中でも小さく揺れる⇒思いっきりこぐ⇒見つけた木の実に足を届かそうとチャレンジ⇒落ちた木の実を潰す⇒投げる⇒追っかける…まだまだ続く子どもの遊びのツボってこんなにどんどん変わるのか!?と初めて体感しました。
子どもはとにかくハンモックを押して―と言ってくるんですよね。で、ボランティアの1日目は押してあげていたけど、振り返りでプレーリーダーから、「ただ押してあげる人(子どもの遊び道具)になるんじゃなくて、子どもと一緒に楽しむ遊び仲間になってみて」と言われて、頭ではわかったけど、実際どうしたらいいのって、最初の頃は色々試行錯誤でした。
ボランティア続けてみて、子どもと関わるには、学校や塾などで勉強を教えることが手段になると思っていました。でも、遊びで関わるということもあるんだと知りました。
その後、アルバイトをすることになるんだけれど、冒険遊び場で子どもに関わる僕には先生という肩書はないです。立場的に偉いわけでも、何でも知っているわけでも、何かを教える人でもない。実際、虫のこととか僕なんかよりも、子どものほうがよっぽど知ってるし(笑)子どもだから、大人だからとかじゃなくて、1人の人間同士として普段通りの自分で子どもと関わる感じ。で、先生のような役割を演じるよりも、子どもから僕という人を知ってもらえるし、僕自身も”いいこと思いついた!”がいっぱい出るんです。そして最近気になるのは、子どものいいこと思いついたの後の行動。何をするんだろう?どうするんだろう?とよくみていると、そう来るか!なんてことがいっぱいあるんです。子どものしたい、やってみたいを大事にしたいなーと思っている自分がいます。