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外遊びで育つ!乳児期のあそびエピソード「やってみないとわからない」

初めてプレーパークに遊びに来た小学3年生の男子。たき火を珍しそうに見つめ、興味津々な様子。何か思いついたのか、枝を拾って火に近づけようとしましたが、隣にいたお母さんが心配して「熱い(危ない)からやめなさい」。彼は見つけた枝を投げ捨て、少々ふてくされ気味で、それでもまだたき火を見つめていました。

すると、そばにいた他の子のお父さんが声をかけました。
父「ん、枝に火をつけたいの?」
小3男子「(うなずく)」
父「火は熱いし、誰かに当たるとやけどしちゃうけど、たき火から火を出さないようにすれば、少しくらい大丈夫だよ」
小3男子「わかった!(先ほど投げ捨てた枝を探しに行く)」

枝を見つけ戻ってきた小3男子の目はキラキラして、とてもワクワクしている様子が伝わってきました。枝先をたき火に近づけ、
小3男子「火、ついた!」
満足そうに、燃えている枝の先をじーーーっ。しばらくすると、
小3男子「もう無理! あつっ!」
慌てて枝を手放しました。燃えている火が手元近くまで上ってきたため、熱くて持っていられなくなったよう。
父「お、大丈夫か? 水道で冷やしてきた方がいいよ」
小3男子「わかった!」
母「手、大丈夫?」
小3男子「うん! 燃えていないところでも、めっちゃ熱いんだね!」
それを聞いて、みんな一緒に笑い声を上げました。

火は熱いし、触ればやけどをする。それは知ってる、知ってるつもり。彼は、実際に触ってみて、熱が伝わってくるその感じ、「熱い」がどれくらい熱いのか、初めて実感したんだなあ。それって、役に立つか立たないかは重要じゃなくて、自分の体でわかるって、わくわくする、それに尽きる気がします。

プレーパークでは火やナイフ、トンカチ、のこぎりもあそびの道具として使えます。たき火も枝を拾うところから、やりたい子は自分の手ですることができます。みんなの「やってみないとわからない」は何だろう。プレーパークで見つけてほしいな。

※プレーパーク新聞no.80(2019年9月発行)に掲載のコラムを、編集のうえ転載しています。
写真はコロナ対策期間以前のものです。現在はマスクを着用しております。

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