おひぴよ開催中に、イスや台、板、樋を一か所に集めている子の姿が。それを見たスタッフが、何の気なしに「片付けてるの? ありがとうね~」なんて声をかけました。
すると、お母さんがこっそり「ロケット作ってるんです」と、教えてくれました。
あちゃ~……気恥ずかしい思いにかられるスタッフ。あそんでいただけなのに~~……心の底からすみません。
幸いなことに、スタッフの失言に彼らのあそびを止める力はなく、その後も黙々とロケットづくり。
いよいよ完成!となったとき「飛ばないからダメだ……」と彼。(そうか!まさかほんとに飛ぶと思ってたのか~!それは口にしませんでしたよ、ええ、もちろん。)
その後は、たくさん考えて集中したから、お腹も空いてご飯タイム。アトリエのようなロケットの一部に座って食べてから、お母さんに体を持ち上げてもらいジャンプ、ジャンプ!
「飛べた~~!!」と彼。
(えー!それでいいのかー!って思いましたが、口にしませんでしたよ、もちろんね)
想像を具体的に表現していく過程と、決着。自分から始まって自分の納得と満足で終わる。そこに大人の強制も否定もありません。
ふわりと浮いた瞬間、彼の心は宇宙を飛んでいたのかなあ。すごいなあ。子どもたちのあそびの世界に、ふらっとお邪魔すると……こんな素敵なものを見せてもらえる。くれぐれも、うっかり失言しないように気をつけようと思った出来事でした。
おひぴよスタッフより