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小学生の「チャレンジする力」は、なぜ外遊びで育つのか

初めてプレーパークに来た子どもたちが「自由にあそんでいい」ということに戸惑ってしまう姿、意外と多く見かけます。

そんなときは、
「今こんなことしてるんだけど、きみもやってみる?」
「こんなのがあるんだけど、何かおもしろいことできないかな」
など声をかけて、あそびのきっかけを作ったりします。

しかし、最近特に気になるのは、「できない(苦手)からやりたくない」と言う子どもが多いこと。このような子どもの深意って、なんなのだろう。

例えば、穴掘りに熱中している子どもは、
「何かわからないけど、とにかく掘ってるんだよ…あ、なんか川みたいになってきた!…ん?いや、やっぱり落とし穴にしよう!」
と、最初から何かを完成させようとは思っていないのではないでしょうか。

「やりたいこと、やる」のが、スタート

「とりあえず、やりたい!」という欲求から始まり、あそんでいくうちに「自分ってこんなことできるんだ」と発見したり、自分なりのゴールが見えてきたりする。大人からすれば些細で行き当たりばったりな行為の繰り返しが、”やればできる!”という自信につながっていくのです。そんな体験が次の新しいことに対しても”できるかもしれない”という気持ちを生み、「チャレンジする力」となっていきます。

ではもし先程の子どもに、「何を作るかちゃんと決めてからじゃなきゃダメ!」「川を作ってるんでしょ! 最後までやりきりなさい!」と言ったらどうなるでしょう。とたんにつまらなくなって、穴掘りをやめる姿を想像してしまいます。
もしかすると、「できない(苦手)からやりたくない」という子どもたちは、そんな体験があって、あそぶことのハードルが他の子よりも少しだけ高くなってしまっているのかもしれません。

ちょっと臆病になっている子が、「自分はこれで良いんだ」と思うために必要なことは、「好きにあそぶ」こと。自分なりの「できた!」を積み上げていく。そんな子どもたちの成功体験を支えていきたいなあと思います。

プレーリーダーより

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