やりたい! をカタチにする「こども商店街」

プレーパークであそんでいる時、どの子にも、好きなこと、得意なこと、楽しいこと、つまりやりたいことがあります。時には何をするか決められなくてウロウロ歩き回っていた子が、ほかの子がやっている面白そうなことに刺激されて、一気にアイディアが溢れ出すモードになることもあるようです。

こんな子どもたちの「やりたい!」を「店」というカタチにするのが、「こども商店街」です。自分のやりたい!をカタチにしていくとき、ワクワク感や満足感、達成感で心は満たされます。この楽しさを、子ども時代に味わっておいてほしいのです。さらに、それを「いいね!」と言ってくれる人が集まってきて、店が繁盛して、お金(オリジナル通貨)が儲かる♪ これは、大人でも(いえ、大人はなおさら!?)なかなか体験できないことですよね。

特に、お子さんが出店する方に、ふたつお願いがあります。ひとつめは、頭の中にある「やりたい!」をカタチにしていく過程は、難しいものなので、試行錯誤しながら創り上げる“十分な時間”を確保してあげたいと思っています。準備期間中にプレーパークに通えるように、ご配慮いただけると助かります。

ふたつめは、「こども商店街」は、やりたい!子が誰でもできるあそびなので、商品にはご家庭の力(=人力、財力、物力)が入らないように、したいと考えています。こちらもどうぞよろしくお願いします。

「こども商店街」は、“今のその子の「力」の範囲でできることを表現する”ことを大切にします。最新、なんでも大人が教えてくれる、手伝ってくれると思っている子は多いです。ですからあえて、大人がこうしろ、ああしろとは言いません。また「こども商店街」は、あそびです。だからこそ出てくる子どもの自由な発想、大人から見たらくだらない(と思ってしまう)ことも、奇想天外なことも、大事にします。もちろん、考えが行き詰った時には、プレーリーダーが相談に乗ります。でも、最後に決めるのは子どもです。

子どもは、誰かにお膳立てされたわけではなく、自分で何かをヒラメいた時には、驚くほどのパワーで熱中します。そして、自分でやりきったことは、それがどんな結果であれ、たとえうまくいかなかったとしても、その子自身の肥やしになっていきます。

そんな大らかな目で、子どもが体験を積み重ねていく先の成長を、「子ども商店街」を通して、保護者のみなさんと一緒に見守ってみたいと思います。

※プレーパーク新聞82号(2020年2月発行)に掲載したコラムです。