本講座の特長
発達に凸凹のある子は…いろんな場面で困ったり、上手くできないことがあります。人の気持ちや状況がわからなくて嫌がられたり、とても繊細で傷つきやすいこともあります。
そんな発達凸凹のある子どもの側に居る人たちが、「凸凹を受け入れることは大変」「付き合っていくことがキツイ」と感じることが…少なくないことも事実です。
本講座の講師 緒方広海さんの講座は、包括的な視野で、目の前に居る「この子」と付き合っていくために大切なことを、納得感高く学べます。「発達支援」の専門家ではない子どもの側に居る大人として、何ができるのか?今までと違う視点で考えはじめることができます。
本講座は、発達障がいのある子ども、その子と付き合っていく人たち、みんなに負担なく、共に過ごす時間が楽しくなるために、大人として知っておいた方がいいこと、配慮できることの「キホンを学ぶ講座」です。
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PLAYTANKが運営するPLAYFIELD(外あそび場)には、発達凸凹のある子どもたちが、たくさん遊びにきています。
特に幼児から学童期が多い「冒険遊び場」には、学校に行っていない子もいますが、みんな楽しそうに遊んでいます。
子どもが同士が遊んでいれば、誰かが嫌がることをしたり、気持ちが辛くなることもあります。
そうした体験を積み重ね成長していく姿に、発達凸凹のあるないは関係ありません。
冒険遊び場は、子どもが遊ぶために、一人ひとりの個性を尊重する、違いを認めあう、遊べる環境を整える(合理的な配慮も含みます)ことをしている場で、この文化は、インクルーシブに通じるのだと思っています。
「学校では荒れているA君が…みんなと笑っているんだね」
「ウチの子、ココだと集中できるし、癇癪もおきない…」
「こんな場所、他にはないね」などと、
よく言われます。そうなのかもしれません。
冒険遊び場は、子どもたち、大人たち(プレーリーダー、保護者、ご近所の方々等)
みんなが、自分も他の人も楽しい時間を過ごすために、
お互いに、ちょっとした気を遣いあったり
ま~そんなのもありだよね~と鷹揚なスタンスだったり
できないことや困ったことを一人で頑張らなくてもよかったり
やりたい!ことをトコトンやり尽くしていいことを
みんなが知っていて、みんなが当たり前にやっているのが、いいんだろなーと思います。
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本講座の講師:緒方広海さん(おがてぃ)の講座を初めて受講した時
私たちが長年冒険遊び場で大切にしてきたことも、「発達支援」の専門的な見地として、
わかりやすく、理論的に、さらりと言葉にしてくださることに驚きました!
そして、今の日本の社会は、発達に凸凹のある子のキツさに対して配慮が足りないことに気づかされて、冒険遊び場の運営に取り入れたことも多々ありました。(例えば、みんな同じを求める雰囲を醸し出さない工夫、掲示物などのアナウンスの変更、説明やケアの仕方の工夫等)
緒方さんの講座は、包括的な視野で、目の前に居る「この子」と付き合っていくために大切なことを、納得感高く学べます。
「発達支援」の専門家でなくても、いつも子どもの側に居る大人として、何ができるのか?今までと違う視点で考えはじめることができます。
子どもから「先生」と呼ばれる専門職の方で、発達凸凹がある子への対応に困っている方!
わが子の発達凸凹とどう付き合っていこう?どんなサポートを受けたらいい?と、心配が尽きない「保護者」の方!
ぜひご受講ください。
もちろん、発達凸凹がある子が生きやすい社会は、先生と保護者の方だけで実現できるものではありません。
子どもの成育環境を支えてくださる、さまざまな属性の大人の方にご受講頂けると嬉しいです。
11/15(火)18:30~21:00
「発達凸凹の子どもとの付き合い方」のキホンを学ぶ講座
講師:緒方広海さん
こんな方に!特におススメです
- 発達障がいの診断を受けるか否か?迷っている方
- わが子が発達障がいに認定されたので、いろいろ学びたい方
- 不登校の子の居場所や学校以外でのサポート体制について情報がほしい方
- 癇癪もちで、切り替えも下手。なので、大人もつい感情的になって大変。発達障がいじゃないかと思うけど、発達障がいの診断をされると、将来不利にならないのかな?
- 入学前面談で指摘されて「発達診断」を受けて、これからどう関わったらいいのかを戸惑っている。ペアレントトレーニングって、どんなものなんだろう?
- 発達障がいのわが子も、来年は小学校入学。ウチは兄妹がいるし保育園は手厚いから、今までは大した問題なくきているけれど… 普通級か支援級か?から迷う。他にも、小学生が受けられるサポートなどがあれば知りたい。
- 3ケ月、学校に行っていない。今後、この子とどうか関わっていくか決めたり、学校以外の居場所についての情報を集めたりする段階かも。
- 子育て支援で、子どもの発達支援や保護者サポートをしている方
- 保育園や幼稚園など、乳幼児を集団で保育している先生
- 小学校の先生、学童指導員、放課後クラブのスタッフ、プレーリーダー、塾講師や習い事の先生、スポーツインストラクター等、学童期の子どもに関わる先生
子育て支援で、こんなこと…がありますか?
- 2歳半で言葉が出ない手のかかる子。早期発見・早期療育の方針としては、「発達診断」をススメたいのだけれど…。上の子も遅かったからと、保護者が心配してていない場合、「発達診断」はススメしないほうがいい?
- 発達診断で「様子を見ましょう」と言われたことに、保護者が困っている。話を聴く以外に、子育て支援の専門職としてできることはなんだろう?
- 他の子どもとすぐにトラブルになる子は、人が集まる場から遠ざかることがあるけれど、子どもの育ちにも、保護者がSOSを出しやすいためにも、地域とつながってほしい。どんな個性の子どもと保護にとっても、居心地がいい場づくりがしたい。
保育士、幼稚園でこんなこと…がありますか?
- 「発達診断」は経過観察になった、トラブルや危ないことが起きやすくて、常にケアが必要な年長さん。「〇〇ちゃんのご機嫌よくないからハサミを出さないでおこう」「園外に出かけるのは無理だね」など、保育内容を〇〇ちゃんの様子次第で変えている状況なので、お休みの日には…ちょっとホッとしてしまう。 先日、同じクラスの他の保護者から、園であまりハサミを使わせないのはどうして?〇〇ちゃんのため?という質問がきた。
- 専任の職員が1対1でサポートする障がい認定を受けている子が、複数人いる。サポート職員が付いていることもあり、子ども同士の関わりの機会は減りがち。またサポート職員同士やクラス担任との連携体制は十分ではない。どのような体制づくりに取り組んだらいいのか?知りたい。
小学校、学童保育、放課後ひろば、児童館、冒険遊び場、塾、スポーツクラブ他、学童期の子どもに関わる方
- 他の子に手を出す、暴言を言う、乱暴、危ない一線を越えがちな子どもに、「ダメなことはダメ」と、他の子と同じスタンスで叱っていたのだけれど…子どもたちが「あいつ嫌だ」「もう一緒に遊ばない」と言い出した。中には、実施に関わって嫌な思いをしていないけれど、大人に叱られている様子を見ていたことで、関わらないでおこうと決めた子もいるよう。子どもたちには、「仲間外れはよくない。みんな仲良くしよう」とは言っているけれど…自分の言葉が詭弁な気がする。
- 学校を休んでいる子どもの保護者から「感覚過敏で学校の生活がキツイ」と聞いた。学校としては「合理的な配慮」をして、学校に通えるようになるサポートをする方針だけれど、自分には初めてのケースなので戸惑う。具体的に、どうやればいいのだろう?学校の中で何ができるのだろう?他の学校の事例が知りたい。また、サポート方針ができた結果、その子だけの特別なことを、クラスでどう伝えればいいんだろう?
講師紹介
緒方広海さん
オガタ心理臨床サービス 代表 公認心理師 臨床心理士
さいたま市にて専門職(心理)として15年間従事。こころの健康センター(精神保健福祉センター)、障害者総合支援センター(発達障害者支援センター)、子ども家庭総合センターなどで、乳幼児から成人期までの精神保健福祉、障害福祉の分野で幅広く心理臨床業務に携わる。 現在は「株式会社LITALICOパートナーズ」において、子どもの支援に関わる事業の副事業部長として指導員やスーパーバイザーの育成、支援の質を向上するための様々な施策の統括を担当する。また、副業として「オガタ心理臨床サービス」の代表として、精神保健福祉や子育て支援、発達障害などに関するコンサルテーションや研修講師をしながら、幅広く心理臨床活動を行っている。
スタッフの声:緒方広海さんこと「おがてぃー」のここが好き!
「発達支援」の学びは、専門的な知識を「知っている」ことは前提としても必要ですが、本当にその子の、そのご家庭のためになるサポートは、知識だけではできません。緒方広海さんの講義や事例へのアドバイスには、子どもたち、そして発達凸凹のある子どもと付き合う大人たちに対して、温かくて、楽しくて、ゆるーくて、広ーいまなざしを感じます。あ、お名前が「広海」さん!そう、受講者の私たちは、「おがてぃ海」へ小舟で漕ぎ出して遊びにいくのです。時に荒波が船を揺らすこともあるけれど… いつか必ず、波はおさまり、雲は晴れ、青空に光る魚たちとの戯れを楽しめるようになる…おがていの講座には、そんな希望を心に灯す後押しをしてくれます。
私たちがおがてぃに会いたい理由はもう一つあります。常に最先端の知識と情報をアップデートしながら、これからの社会にあるべき「発達支援」の仕組みづくりに、実践現場から取り組んでいらっしゃる挑戦者だからです。発達支援が必要な子どもとその保護者の方の人生に荒波が押し寄せてきた時…独りで頑張らなくてもいい、SOSを出しやすい社会を、当事者の子どもや保護者の方々と、子どもたちの側に居る専門職やPLAYTANKのような活動団体とも、一緒につくっていこう!という心意気を感じているからです。
講座概要
●日程/時間
11/15(日)18:30-21:00
●受講方法
以下1.2のどちらかをお選びください。
※おススメは、グループディスカッションで学びを深め、講師への質問ができる1.です。
1.zoomのオンライン受講
2.アーカイブ録画配信で後日視聴
●定 員
・zoomオンライン受講:30名
●参加費
1.3,000円
2.2,500円
●申込み締め切り
講座開催日前日 15時まで。(定員に空きがあれば)
必ずお読みください
●zoomオンライン受講について
・開催前に、URLをメールにてお送りします。
・Wifi 環境で、パソコンからのご参加をおススメします。
・「グループディスカッション」を行う際には、ビデオONでお願いします。
・講座内容の録画、撮影はお控えください。
●アーカイブ録画配信について
・グループディスカッションへのご参加とご視聴、また、一部のワークのご視聴ができません。
・講座開催後、視聴用に編集した録画のURLをお送りします。視聴期間は1週間程度です。
・講座の録画や受講者以外の方にURLを教えることは、お控えください。
●キャンセルについて
・1.zoomオンライン受講、2.アーカイブ録画視聴 共に、入金後のキャンセル返金はいたしません。
・1.zoomオンライン受講の予定の方がお休みの際は、2.アーカイブ録画配信に切り替えさせていただきます。
ただし、視聴後に講座内容に関するご質問があればお受けします。(1件まで)
●お問い合わせについて
メールアドレス:playtank.moshikomi@gmail.com
さいごに…
厚生労働省は2018年4月9日、在宅の障害児の生活実態とニーズを把握することを目的とした「平成28年生活のしづらさなどに関する調査」で、医師から発達障害と診断された人は、48万1千人の推計だと公表しました。また、小学校の通常学級に通う子の6.5%、40人学級の2~3人が発達障がいです。さらに、特別支援級に通う発達障がいの子の数を含めたらさらに増えます。また、発達障がいの認定はなくても、発達に凸凹があるために生活のしにくさや生き辛さを感じている子ども、そして、大人もたくさんいます。
「インクルーシブ」「合理的は配慮」という旗が、今、あちらこちらで掲げられるようになりました。まずは、学校、保育園・幼稚園、各家庭で、全ての子どもの個性や違いが尊重されるようになってほしいです。そしていつか、社会全体の「当たり前の常識」になることを願っています。